About Kyoto-Wakakusanet わたしたちについて
Our Goal わたしたちの想い
京都わかくさねっとの少女支援
京都わかくさねっとは、10年前、故・瀬戸内寂聴さんの呼びかけではじまった「わかくさプロジェクト」のキックオフイベントに参加し、少女たちが「学校」「家庭」「地域」のどこにも居場所を持てず、見えないところで孤立している現実を知った更生保護女性連盟のメンバーたちが、「京都にも生きづらさを抱えて孤立している少女がいるはず、放っておけない!」と声を挙げたことからスタートしました。
問題の根っこは、少女たち個人の弱さではなく、社会の側に受け止める場がないこと。私たちは支援のネットワークをつくるとともに、安心して過ごせる居場所をひらきました。それが「わかくさリビング」です。「ここに来て、はじめて“自分でいていい”と思えました」そんな少女のことばに支えられながら、「学ぶ」「働く」「生活を整える」「仲間と共に過ごす」「季節を感じる」「行事を体感する」といったあたりまえのことを経験できるような場づくりをしてきました。傷ついた少女たちには、点ではなく、線となり面となり、寄り添い続ける支えが必要だったのです。
以来、京都わかくさねっとでは「仲間」「空間」「時間」という三つの〈間〉を大切に、少女が主体的に生きる力を信じて活動しています。放っておけない現実は、10年前も、今も変わらない。だから私たちは、ここで「場」を開き続けます。
少女たちのリアルと支援の現状
今、少女たちに何が起こっているのか?
虐待、いじめ、貧困、家庭の不安定さーーーー多くの少女たちが今、自分では選べない環境のなかで傷つき、安心できる居場所もなく、孤立しています。逃げ場のない日常に飲み込まれ、リストカットやODといった自傷行為で「生きている実感」を得たり、誰かとつながりたい一心で家を捨て、SNSで宿泊先を探したり、トー横やグリ下といった路上に向かう少女もいます。
行き場もなく街をさまよう彼女たちは、善悪の判断力も、自分自身を守るすべも持ち合わせていません。孤独や困窮に追い詰められた結果、見せかけのやさしさに騙され、簡単に犯罪の「被害者」になったり、ときには追い詰められた末に「加害者」になってしまうことも。
残念ながら、そんな彼女たちの実情に、社会のセーフティネットは追いついていません。日本の福祉は申請主義ゆえ、声を上げられる人、困っていると自覚できる人でないと利用できないのです。彼女たちは自分が福祉の対象になる可能性も知らず、誰かに教えてもらって窓口を訪ねても、その対象にならず打ちひしがれるケースも多々あります。制度のはざまで苦しみながら、生きづらさを抱えてサバイブし、その状況を「おかしい」とも認識できず、追い詰められて、生きるために心を殺す決断をすることも……。
女性支援新法が成立した今もなお、制度も支援も、彼女たちの元には十分には届かず、彼女たちが路上から消えることはありません。大人や社会を警戒している彼女たちに根気強くつきあい、あきらめず、見放さず、少女たち一人ひとりの人生に深く寄り添う支援は、決定的に不足しています。
Recovery Process 回復のお手伝い
わたしたちが考える回復のプロセス
ひとりの人として対等に、
お互いに尊重しあおう
それぞれの肩書、役割はあっても、同じ人間同士として、対等でありたい。わかくさでは、社会の中で身についた上下関係の枠組みを横に置いて、それぞれが「ひとりの人」としてお互いに向き合い、大切にていねいに、関係性を紡ぎたいと思っています。
ここに集まる仲間として、
お互いさまで助けあおう
スタッフ、ボランティア、お客さま。わかくさでは、役割や立場はとっても流動的です。と同時に、私たちはここを大切に思う仲間。だからあたりまえに、肩書を横に置いて、お互いさまで助け合う。そんな場にしたいと願っています。
しんどいときには助けてと、
嫌なときにはノーと言おう(自分を大切に)
お互いに心地よく過ごすために、心を使いあう。それはとても大切なこと。でも、相手や場のことを考えるあまりに、「HELP!」や「NO!」を言えなくなってしまうことも。わかくさでは、自分の心の声もちゃんと聞き、伝えることも大切にしたいのです。
それぞれの人生を大切に、
そしてお互いの人生から学びあおう
わかくさに集まる人たちは、それぞれにいろいろな背景を背負っています。言えること、言えないこと、それぞれあるけれど、ひとりひとりの生きてきた道を大切に扱いたい。そして、年齢や立場など関係なく、お互いに学びあう関係でいたいと考えています。
この場と、集まる人たちを、
一緒に大切にしていこう
わかくさは、この場に集まる人、協力や支援してくれる人、応援してくれる人、それぞれの思いがつながってできています。だから、お客さまとして来た時でも、お互いに心地よく過ごせるように、一緒にこの場を大切にしてくれるととてもうれしいです。
We need your support ご協力のお願い
あなたのご支援が大きな力になります
私たちは、居場所作りやひとりひとりの少女に寄り添うサポート事業を活動の柱に事業を始めています。これらの理想は私たちだけの力ではとても実現できない大きな課題だということにも気づいています。その理想の実現のためには、志を同じくする多くの方々の力をお借りしなければなりませんし、ともに連携協力して問題解決の輪を広げていかなければなりません。
活動は始まったばかりで、生きづらさを抱えながら誰にもつながっていない少女たちは地域のなかにたくさんいます。
私たちの活動の主旨にご賛同をいただき、ともに活動いただけるなら、大変ありがたく存じます。ぜひ、私たちのネットワークに共感をいただきそしてご参加いただくことを、心よりお待ちいたしております。
- 代表理事 : 齋藤常子 (近畿更生保護女性連盟会長)
- 理事 : 新川達郎 (同志社大学名誉教授)
- 理事 : 安保千秋 (弁護士、こどもシェルターののさん代表理事)
- 理事 : 奥野美里 (ワークショップデザイナー)
- 監事 : 村井琢哉 (やましな醍醐こどものひろば理事長)